皆様、4月になりました。
ヒマだろうと高をくくっていた3月も、蓋を開けてみれば 珍しく年度末進行の流れに足をとられ
おぼれそうになりながらも、何とか泳ぎきることが出来まして、、、、、
気がついてみたら、またまたブログが放置プレー状態でした。 あ。 あああ。。。
アトム関連の記事ももう少し細かく書いてリアルなレスポンスを楽しもうかな?
なんて思っておりましたが、最初に告知した練馬区ふるさと文化館特別展の展示も無事終わりを向かえ、
そんな感じもなんか薄れてしまったので、今回は人形制作について、大量大放出一挙公開としたいと
そんな春らしい気持ちでいっぱいでございます。
さて、それでは早速、始めちゃいますかね。多分、長いですよ~♪
まあ、この前の
シリーズ最初のブログ記事の動画をみて御存知とは思いますが、
ゾートロープの
アトムはお空を飛んでおります。ですがサンプルに頂いた
アトムの人形は
立ち姿で自ら体の蓋を開けて構造部を公開している?ポーズのものでした。
ですので、写真を見ていただければ分かると思いますが、顔をコピーする以外は使えません。
そんなわけで、製作はまずそこから始まります。

1
アトムの顔の部分の前半分だけ残すように粘土で土手?を写真の様に作ります。
2 で、そこに
シリコンを硬化剤を混ぜて流し込みます。(何か、ネズミ男のようですが(^^)y)
3 前半分の
シリコンが固まったら粘土を取り除き、今度は後ろ半分に土手を作り、離型剤を塗ってから
硬化剤を入れた
シリコンを流し込みます。
後ろ側の
シリコンが固まったら、割型が出来たので、そこにFRPを流し込み頭をコピーします。
写真に写っている、胴体はアクリルを削りだして出来た頭とサイズ合わせして形を作ります。

4 そして頭と胴体をくっつけてサフェーサーを噴いた本体にあわせて、またまたアクリルの棒で
足を作ります。先に出来た足に合わせて、反対の足も形を合わせます。
5 そして、足を結合してサフェーサーを噴いて、全体の形を見ます。

6 その本体にまたまた、アクリルの棒で腕の部分を作ります。
アトムは先のほうが太いので
足も、手もそのように作るのがミソです。
7
アトムの飛行姿はアイドルコンサートでアイドルがするワイヤーアクションのように
両手を広げて飛ぶのではなく、腕を前に折ってこぶしを作るポーズなので、曲げる場所は
切って曲げる為、そこに線を書きます。
8 きった腕先を180度回転させて接着してポーズを作ります。
9 くっつけたひじの部分は尖っているので、削って丸めます。(写真は片手だけ)
10 出来た腕もサフェーサーを噴いて全体でのバランスを確認します。
このまま、握り拳の手先がつかないと、せんだみつをのナハナハ・・に見えてしまいます。

11 という事で、FRPでゲルチョップを作って凡その大きさで握り拳を作ります。
肩もつながりを良く見せるためにFRPで形を整えていきます。
12 ルーターで指を削りだして、穴をパテで埋めながら拳の形を作っていきます。
13 パテを削ったり形を整えて、握り拳が完成しました。そしてサフェーサーを噴いて形の容姿を見ます。
肩が外れているのは、この後、
シリコン型を胴体と腕とを別々に
成型する為です。
これで、綺麗に仕上げてマスター
原型の完成です。

14 100円ショップで買ったケースに、半分だけ粘土でマスター
原型を埋め込んでメ型の形を作ります。
(本体の腕の部分は穴を開けて
成型する為、6mmの棒を差し込んでいます)
15 めいっぱい、硬化剤を混ぜた
シリコンを気泡の入らないようにゆっくりと流し込みます。
16 シリコンが固まったら、100円ショップのケースの底を切り取ります。
17 硬化待ちの間、
複製するFRPを加工しやすくするためにポリカラーで色をつけます。

18 メ型の裏側の粘土をきれいにかき出します。(くっついた粘土は筆できれいに洗い流します)
19 きれいに粘土の取れたシリコン部分とマスター
原型の裏側に離型剤を塗ります。
20 19の後に15の時のようにシリコンを流し込み、硬化したらそれぞれを分離します。
これでシリコンメ型が出来上がりです。
21 シリコンメ型に離型剤を塗り、17で作り置きしていたFRPに硬化剤を混ぜてメ型に少し多めに
流し込み、硬化したら取り出します。こうして
複製していきます。
本体の腕の部分は6mmのストローを置いてから流し込む。そして固まったらストローを抜く。
そうして、腕の穴の部分を作ります。
タイヤキや今川焼きのようにひれができた方が、出来た形がスカスカにならない感じになります。

22 21の作業を地道にこなすと数が作れます。ひれは取り易い時に取っておきます。
23 マスター
原型と、予備と、
複製達・・・・なんか 「やった」 という気持ちになれるアングル。
24 アクリルで足の炎を旋盤で地道に削りだす。
25 ゾートロープで炎に動きを出す為に長めの炎と短めの炎を2種類作る。
人形につける時は設置するアトムの順番で交互に取り付ける。

26 腕をFRPで取り付ける。その際、微妙に腕に動きをつけるのでそれぞれ角度をかえていくので、
この時点で順番が決まる。なので、各アトムにナンバーをふる。
27 26が固まる。
28 アトムを取り付けるステンレスの棒。曲げてある部分も微妙に角度を変えてアニメーションに対応する。
29 アトムの足の裏に穴を開けて炎のアクリルを差し込めるようにする。

30 頭にふった番号順にアトムを棒につけて並べて、アニメーションが流れていくか確認する。
31 棒にマスキングと、ナンバリングをして、肌の色にウレタン塗料を調色して噴き付ける。
32 肌色の塗料が乾いたら、マスキングテープで頭やパンツの部分などを残すように貼り付けたり
カットする。という、地道な作業。10体分。棒もマスキングを外して、今度はアトムのマスキングに
ナンバーを移動します。

33 足の部分は紙で覆って、ウレタン塗料の黒を噴き付けます。
34 今度は黒い部分を紙で覆い、ウレタン塗料の赤を噴き付ける。
35 ハラハラのマスキング剥がしタイム♪
(マスキングの隙間から染み込んでいたりすると泣きたくなるから、それはもうドキドキさ。)
36 とりあえずマスキングを剥がしたので、順番を間違えないように、並べて乾燥タイム。

37 36の乾燥が済んだら、ベルトの周りにマスキングをしてウレタン塗料の緑を筆で塗る。
38 アクリルの炎をシリコン系透明の接着剤で足の穴に固定していく。その際、最初に決めたように
奇数番号は長い炎を、偶数には短い炎をさしていく。
アクリルは綺麗に磨いてあるので、足のブーツの赤が反映して炎のように見えるじゃな~い♪

39 結構ネックになった顔の書き込み。眼は同じになるように、スタンプを作って押してみたりしたけど
うまくいかない。マスキングして描いてみてもうまくいかない。そんななんで、苦肉の策。
イラストレーターで目を作って、シールの用紙に出力して切って貼り付ける。
結構シールとは分からないもので、うまくいった♪まつげと眉毛は面相筆で描き足しました。
40 シールの目玉と塗り分けた色の保護の為に、ウレタンのクリア塗料でコーティング。
足の炎のアクリル部分だけマスキング。

41 回転テーブルに均等角度で振り分けた穴位置に、順番にアトムを固定していく。
その際、高さ方向にもアニメーションの動きを考えながら少し変化をつけて行きながら、
強力ボンドをつけて穴に固定していく。
42 アトムの動きを一こまづつ確認しながらボンドが固まるまでバランスの悪いアトムはマスキングテープで
固定してボンドが固まるのを待って・・・・・・・
完成!~~~~~~~~~~!!!!
写真でまとめて、コメントで追ってくると、たいした感じでなくなるから不思議ですね?
まあ、でも結構大変でしたよ。実際、数を作るのは。。。
んで、余談ですが、、マスター
原型は記念の為に、同じ工程で彩色していて、
・・・・・・・子供のお土産にしました(^^)
さて、アトム関係は後、電気回路が残っているんだけど・・・・・
次回の記事ネタに困窮したら「使っちゃお~♪」程度に考えております。
なので、アトムはとりあえずここまで、でしょうか。
上記まで写真は合計13枚、画像にして42枚以上。結構ボリューミーだったでしょう?
さて、これからのブログテーマは色々と考えてはいるのですが、
まあ、私の場合、作って何ぼだと思っていますので、進みの遅い事は今後とも御了承下さい。
ではでは、今回はこの辺で。失礼します。
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テーマ:ものづくり - ジャンル:ビジネス
- 2013/04/03(水) 18:31:16|
- ― 造形でポン♪ -
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