さて、前回の続きです。色々あるので内容の構成ごとに分けて書きます。
今回は「
鉄腕アトム、立体
ゾートロープ」の機構部について書こうと思います。
まず、この仕事をする時に、移動展示の
装置でそんなに大きさは必要ないのですが、
アニメーションの仕組みを説明する
装置を2種類ぐらい作りたいのですが、ひとつはパラパラ漫画に
したいのですが、もうひとつはどんなのがいいでしょうか?と言う依頼に、私は
「パラパラマンガで平面の
アニメーションがあるなら、もう一つは立体の
ゾートロープなんてどうですか?」と。
移動展示用なので、そんなに大きくないなら製作は可能かな?と思い提案したのです。
その案は通りました。
で立体物の
ゾートロープを作ることになったのです。
ゾートロープは過去に幾つも科学館などに作ってきました。ただし私自身{立体}では初めてです。
まあ原理は分かっていますし、そんなに大きな失敗はしないでしょうと思って提案した事です。
「
ゾートロープ」とは?何かを御存知の方もいるとは思いますが、、一応説明させてください。

図(荒っぽい絵ですが♪)を見ていただければ「あ、なんだ、これのことか。」とどこかで見た記憶と
重なる方もいるでしょう。
ですが、簡単に説明すると「回転体にスリット状の開口を開け、そこから裏側にある1周しても連続して
動きになるような
アニメーションの絵を、回転体を回してスリットから見える残像で動いて見える
装置」
と言う事になるのでしょうか。。。。。
わかり辛いでしょうかね?
仕組みとしては「裏側に絵が描いてある部分」はカメラ的に例えるとシャッターと同様の働きをします。
スリットはシャッターを押して露光している時で、見ている目はファインダーです。
単純な仕組みはピンホールカメラと同様でスリットの隙間が小さければ焦点は絞れるので、
絵はシャープになるのですが、当然全体の円周に対して開口の比率が小さくなると絵を照らし出す明かりは
少なくなるので暗い映像になります。反対に開口を大きくしていくと明るさは増えてくるのですが、
回転している状態まで見えるようになり絵が流れてボケボケになってきます。
なので今までの経験上、スリットの程よいサイズでは大体直径が30cmぐらいなら2~3mm
直径60cm以上はもう広く出来て5mmぐらいまででしょうか?
今回は打ち合わせしていく中で、キャラクターが大体10cm~が10体~12対ぐらいかな?
という事と、持ち運びを考えて、回転盤のサイズは60cmで製作することになりました。
ここで、一旦。これを読んでいただいている人の中にも当然、三鷹の森ジブリ美術館に行かれた人もいて
トトロとサツキやメイちゃんの立体
ゾートロープを見た事のある人はいるでしょう。
私自身も、あれを見た時は「いいな~、これを仕事で作れて・・」と思うくらいうらやましかったのですが
とりあえず、誤解の無いように。ゾートロープの仕組みは古くからあって、立体のアニメも同様に古く、
シャッターの変わりに暗闇で
ストロボ発光による同期の
装置も色々な所で作られています。
なので「ジブリ美術館」のパクリだ~~!なんて言わないで下さいね♪
ストロボの利点は立体物に色々な方向から明かりを当てることが出来るのです。シャッター式だと立体の
下側には回転のシャッターが物理的に邪魔で照明が当てられず影が出来るので
ストロボを選択するのです。
さて、人形制作についてはまた別の記事で書くつもりですが、前記したように全体のサイズは決まって
設計している中、打ち合わせでは、
アニメーション用の人形はアトムに決定して、
サンプルに手塚プロさんから頂いたアトムのサイズを基本として、アニメ動作は飛んでいるところ~!と
いうことになり、「ゾートロープなんで1周の連続動作になりますので、奥から手前で消失・・・というのは
無理ですよ。まして、立体ですので。なので、頭を揃えてリングになります。
(前の記事の動画参照)歩く動作だと数が多めに出来ますが、駄目なんですか?」と聞くと「歩く
アニメーションはパラパラのほうで」
という事なので、図面で並べてみると、、10体がいいところ。それを告げるとそれでOK!のお返事。
よかった。上の図のような回転シャッター式じゃなくて
ストロボ式を選択して設計しておいて。。
最初の打ち合わせでは12体ぐらいでしょうか?というニュアンスだったんですが、
もしそれで図面を描いていたら、図面を書き直しですもんね。
ストロボ式は後まで調整代が残せる所も利点。
あと、実は当初から
装置部分はそんなに高価なものは使わない約束なので
ストロボの発光部分に使うのは車の室内用照明の12V電圧対応白色LED。
これを6個ぐらいつければ充分に明るい事は過去に作った別
装置に組み込んだ時に実証済み。
1個が60mA、6個使っても360mA。400mA以内なら安価な点灯基盤があればそれを使っえるかも。
もし駄目でも、回転盤に反射板でもつけて光電センサーで検知して、リレーかSSRで入り切りすれば同期の
とれた点滅はするし。でも出来れば点灯基盤でうまくいきそうなのが見つかればそれを使いたい。
なぜなら、点灯速度がうまい具合に調整できれば少しずらして点灯させると
アトムの飛行位置が徐々に進んで見えるからです。でもうまくいかないことも考えてあえて出来ていない状態で
お伝えするのは止めておきました。元々ゾートロープは
アニメーションの動作位置の移動はしないものですし。
これは出来た時のみのサービス動作です。
もちろん、回路を変えてそちらに突き進むと言う事も出来ますが、
それはまっとうに完成した後に余力があれば やってもいい事です。
ああ、、、、なんか文が長くなっちゃいましたね。。。
ちゃんとこの後のことまで写真も作ってアップロードしてあるのに。。
あとどれほど続くかまだここまで書いた時点でも、、、見当がつかないですな。。
一旦、ここで止めますね。書くのも辛いですが、読むほうはもっと辛いですね(^_^)≫
そうそう、この時点でこう決めたから、、タイトルに戻って、、、、その 1 っと♪
・・・・実は今、風邪を引いてグタグタなんですけど、、、
来週頭には、もう完治して健やかにこの続き書けるでしょう♪ きっと♪
それでは。やむなくですが 今回はこの辺で失礼します。
皆さんも 風邪にはお気をつけて下さい。
ぷっちっと お願いします。
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テーマ:ものづくり - ジャンル:ビジネス
- 2013/01/31(木) 19:24:38|
- - 奇脳~?機能!-
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